GENERAL PEARLは
どのように真珠を評価するのか?

業界の標準的な評価要素である「テリ」「キズ」「表面色」に、「経年変化」を加えた4つの評価要素で、すべての真珠を評価しています。お客さまご自身に「真珠の価値を決める要素は何か?」を正しくご理解いただき、「良い真珠を見極める目」を身につけていただくことが、私たちの使命であり、願いです。

ELEMENT

テリ

0-100点評価(平均:50点) /「干渉色」と呼ばれる、光学現象によって珠内部に現れるピンク・グリーンの発色度を評価します。

キズ

10段階評価(平均値:5) / 真珠層形成時にできた真珠表層部の凸凹と、加工処理によって発生した真珠層の損傷を評価します。

経年変化

弱・中・強3段階評価(平均:弱と中の境目) / 加工処理によって発生した真珠層の損傷具合や、染料が過度に真珠層に浸透していないかという視点で、経年変化への強さを評価します。

表面色

アコヤ真珠においては「純白」「ホワイト」「オフホワイト」「ライトシャンパン」「シャンパン」「イエロー」の6段階評価/各真珠種類に対し希少性を評価します。

METHOD

鑑別機関にて一般的に行われている「テリ測定検査」「顕微鏡検査」「各種分光特性検査」「光透過法検査」「軟X線検査」といった機械による検査方法は採用していません。多様な品質要素を同時に総合的に判断する本質的な検査の観点から、機械による検査では精度が低く、目視以上に品質評価を正しく行うことはできません。GENERALPEARLでは、見て・聞いて・触って判断する、真珠を深く学んだ者だけが実行可能な「目視によるヒューリスティック検査」により、真珠を精緻にグレーディングします。

目(視覚)

年間を通じて偏りのない評価ができるよう、自然光ではなく6500kという青白い光源を利用して目視評価を行います。顕微鏡などは使用せず、真珠を手に持ち、目元から10〜30cmの距離の間で近づけたり遠ざけたりしながら、珠を回して360度の面を見て評価します。時にはマスターピース(見本)を使用して、評価のブレがないかを確認し、正確な評価を行います。

耳(聴覚)

一つひとつの緻密な結晶が規則正しく重なって出来上がった理想的な真珠層構造を持つ真珠は、選別時に珠同士が触れ合った際、"カキン、カキン"という金属的な高音を奏でます。逆に、真珠層が緻密に形成されていない真珠は、“カチ、カチ”と響きの悪い鈍い音が聞こえます。

手(触覚)

製品化に向けては、珠内部に含まれる不純物を取り除くために、過酸化水素を用いて数カ月にわたり漂白処理を行います。不純物が多ければ多いほど、つまり漂白処理が過度になればなるほど真珠層を傷め、耐久性が低下する原因となるほか、水気が抜けたようなザラつきが生じます。全体の15%の真珠は不純物を含まない状態で採れ、漂白処理が極めて軽度で済みます。そのため真珠層を傷めず、耐久性が高く、水分を含んだようなオイリーな触り心地となります。

DETAIL

表面色

真珠種類ごとに希少性を評価。
アコヤ真珠は「純白ホワイト系」が最高評価。

アコヤ真珠、黒蝶真珠、白蝶真珠など各真珠種類に対し、希少性を評価します。たとえばアコヤ真珠は、下記の6段階評価を行い、「純白ホワイト系」が最高評価、「オフホワイト系」が平均値となります。
黒蝶真珠は、以下に挙げた色味以外にも、「ファンシーカラー」と呼ばれる特殊な色味の珠が存在します。

アコヤ真珠

純白ホワイト系

ホワイト系

オフホワイト系

ライトシャンパン系

シャンパン系

イエロー系

白蝶真珠

純白ホワイト系

ホワイト系

シャンパン系

イエロー系

茶金系

ゴールド系

ライトゴールド系

イエロー系

黒蝶真珠

グリーン系

ダークグリーン系

ブラック系

グレー系

テリ

ピンクとグリーンの鮮やかな発色が
真珠の神秘的な美しさの秘訣

真珠の輝きに影響する最も重要な要素となるものが「テリ」です。質の良い真珠層で形成された珠には、珠の内部にピンクやグリーンの色目が見られます。この現象を干渉現象と呼び、光の透過や屈折によって見られる色を「干渉色」と呼びます。濃くはっきりとピンクとグリーンが見えるものほど、真珠そのものの光沢が強くなるため評価の高い珠となります。ピンク・グリーンどちらも最大限濃く現れたものが最も高く評価され、次にグリーン/ピンクのいずれか一色しか見られない単色での干渉色が評価され、干渉色の見えない珠の中心部が白い珠は評価が低くなります。0-100までの100点満点評価で、平均値は50となっています。

テリがある珠

干渉現象によりピンク・グリーンの濃い干渉色が見えるのが高品質な珠。緻密で美しい真珠層を持つ珠は光の透過・反射・屈折が起こりやすく強いテリが現れます。

テリのない珠

珠内部にピンク・グリーンが見えない平均テリ評価の珠。真珠層の質がよくないと、光の透過・反射・屈折が起こりづらく干渉色が見えなくなります。

キズ

どんなキズも少ないのがベター

真珠の成長に伴ってできる自然キズや、過度な加工処理による真珠層の損傷を示す加工キズの具合を検査します。自然キズがなく、加工処理もおとなしい珠になるにつれ、価格の評価が高くなります。1-10までの10段階評価を行っており、平均値は5となっています。

経年変化

真珠層の損傷が少ない珠が
長く楽しめる真珠の条件

加工処理によって発生した真珠層の損傷具合や、染料が過度に真珠層に浸透していないかという視点で、経年変化への強さを評価します。弱・中・強の3段階評価で、平均値は弱と中の中間です。当社の見解では、世の中に流通するアコヤ真珠の85%は、経年変化に弱いまたは中程度の品質であると判断しています。アコヤ真珠の経年変化で見られる現象としては、表面色が黄色・茶色・オレンジのような色目に変化し、光沢感が鈍くなることが挙げられます。経年変化に弱いアコヤ真珠の多くは平均5~10年程度でそうした現象が見られ、早い珠だと1~2年で変化が見られ始めます。ご自身の手入れ不足で色が変わってしまったと後悔する方が多くいらっしゃいますが、真珠は海で生まれ育つものですので、汗による影響ではなく、経年変化に弱いアコヤ真珠を購入したことが原因です。一度、経年変化したアコヤ真珠は元の状態に戻すことはできません。

経年変化に弱くなる2つの原因

漂白過多

「漂白」とは、真珠層内部に含まれる有機物(不純物)を過酸化水素を用いて除去したり、真珠層の黄色色素の除去を行って、見た目を美しくする加工処理です。有機物が多ければ多いほど加工を強くする必要があり、そのぶん真珠層を傷めます。この真珠層の損傷が経年変化を早める原因の一つです。損傷具合を正確に見極めるためには、漂白処理に対する経験値や深い知識が必要であり、多くの真珠販売会社にとっては至難の業です。

調色過多

「調色」とは、主に赤色系色素を添加して、漂白・ホワイトニングによって失われた色素を元に戻す加工処理です。たとえば、漂白によって真珠層の損傷が多く、なおかつテリ評価もキズ評価も低い場合など、染色に近い調色を行うことによって、鮮やか色となり、調色が軽度なものに比べてはるかに美しさが高まります。何らかの欠点を補うために行なわれるこうした過度な調色は、経年変化を早める原因になります。

形状

真円に近いほど一般的に高評価
しかし「最も美しい見た目」とは限らない

アコヤ真珠は、バロック(丸くない、デコボコとした形)からパーフェクトラウンド(真円に近い形)までさまざまな形があります。ラウンドのように、真円に近ければ近いほど、評価は高くなります。しかし、ラウンドが最も美しい見た目かというと、必ずしもそうとは言えません。ラウンドに比べセミラウンドのほうが生産数が多い関係上、より美しい光沢や色彩をもつ珠の割合はセミラウンドのほうが高いためです。そのため、厳密すぎる形の評価は品質の優先順位では低くなります。ゼネラル真珠では、主にラウンドを取り扱います。

ラウンド~
セミラウンド(円)型

オーバル(楕円)型

ボタン(潰れた円)型

ドロップ(涙)型

バロック(歪)型
セミバロック(準歪)型

巻き

厚みより巻きの質が重要
必ずしも厚みがある=良い珠とは限らない

「巻き」とは真珠層を指します。真珠は「核」と呼ばれる貝片に真珠層が何千層にも重なることで形成され、その層の質が品質に大きな影響を与えます。巻きに関する誤解の一つに「厚み」があります。"厚ければ良い珠"というのは大きな誤解です。例えば、無核の淡水真珠のように、どれほど厚い真珠層であろうと、その真珠層自体が理想的な構造のものでなければ、美しいテリを出しません。緻密で理想的な真珠層構造であれば、珠には美しい色・テリが見られます。つまり、実際に重要な要素は「巻きの厚さ」ではなく、どのように真珠層が形成されているかという「巻き方」が重要になります。一般的な鑑別書に記載されている「巻き厚値」が高ければ高いほど、品質の良い珠だと思われがちですが、巻きの厚さはあってもテリが弱い珠は評価が低く、質の良い真珠層で形成されていてテリの強い珠は評価が高くなります。ゼネラル真珠が「巻きの厚さ」ではなく「巻き方」=テリを評価基準として重視しているのはそのためです。

巻きの品質の例

最も優れた巻き

綺麗な真珠層が緻密に巻かれている状態。テリが強く、鮮やかな干渉色を発色します。

品質の高い巻き

真珠層の質も良く、しっかりと真珠層が巻かれている状態。テリもあり、干渉色も見られます。

透明度の無い巻き

真珠層自体に透明度がない状態。テリと干渉色も、わずかに感じられる程度です。

核が偏った巻き

真珠核が大きく偏っている状態。左右の色とテリにばらつきが生まれます。

サイズ

珠の大きさは品質指標にならない
重視すべきは大きさよりも品質

真珠の大きさは、珠の直径で測ります。篩(ふるい)を使用するほか、計測器を用いて一つひとつ計測する場合もあります。物理的に真円の珠は存在しないため、計測する箇所によって誤差が生じます。その場合、計測された最小値をもとにサイズを決定します。一般的に、サイズの大きな珠ほど優れた品質の生産が難しいため希少性が高まり、価格評価も高まります。サイズは重要な「価格評価項目」の一つなのです。しかし、サイズの大小そのものが品質に影響するわけではないため、品質評価項目には挙げられません。

ヒト

真珠の深い理解があるからこその確かな品質
検査・評価を担う高度専門人材

KOJIN IGUCHI

ゼネラル真珠が取り扱うすべての真珠のグレーディングは、代表の井口孔仁が担っています。井口は、複数の真珠組合で理事を務め、「特選真珠検査会」(日本真珠輸出加工協同組合が最高級の真珠に与える称号「特選真珠」を選定するプロフェッショナル集団)の検査員も務める「品質のプロ」です。真珠の品質を瞬時に・正確に見極める能力の背景には、幼い頃から真珠とともにあり続けた、その環境があります。先代の時代から加工場に出入りし、床に転がる珠を見つけては拾い集める“宝探し”が、幼い頃の遊びの定番。真珠と身近に接する中で、自然と人の努力によって生み育てられる神秘性や、一粒一粒が異なる個性を持つユニークさといった、真珠の「物質」としての魅力の虜になっていきました。真珠に強く魅了され、膨大な量の真珠に日々触れ続け、あらゆる知識・ノウハウを吸収してきた井口だからこそ、目・耳・手による正しい品質評価が可能となっています。

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